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藤樹は、王陽明の提唱した「致良知」の教えに目を開かれ、「大学」に立ち返って取り組み、独自の藤樹心学を提唱した。少年の日に「大学」を読んで立志した藤樹が、最晩年に「大学」に回帰して藤樹心学を提唱した歩みは独自のものとして注目したい。
〝禅〟の世界観である「天地同根」「万物一体」を藤樹先生の「全孝の学」から 「見性悟道」を「致良知・明明徳」から広がりを持って対処法を学んでいます。「今(濁流の中)を、いかに生きるか」---「誠の修行」---「引力の練磨」---「一を以て万に当たる道」へと進む。
参考文献 中江藤樹一日一言 中江藤樹(久保田暁一) 中江藤樹人生百話(中江彰) 現代語新訳「鑑草」 翁問答・鑑草(岩波文庫)
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