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それは事件だ。そう!事件の事かもしれないと思うときがある。
それは、前触れもなく、突然やってくる。時にはそれに占領されることさえある。そして事件だ。
そう、誰もが事件だとばかりに、勝手な絵を描く。誰も、手本になるような作品を見つけることが
できないから、自由気ままな絵を描く。誰もが一番だ。甲乙をつけることなどばからしい。そして誰も絵を描くことに反対するものなどないから、もう、やりたい放題だ。誰も止めはしない。
かってに描けば良いのだ。一切が自由だ。自分という殻以外は自由だ。むやみやたらと吐き出して
ゴミのように捨てられる運命とも知らずにだ。そんな環境でも希望を抱けと言うのだ。
人を見ても始まらぬ。自分だけでもだめだ。中から出て来い言う他はないのか。才能だといえばわかり易い。でも、行動あるのみだ。下手な鉄砲ということもある。ただもう「描く以外にない」ということになる。宇宙船地球号は猛スピードで太陽の周りを回っているらしい。限られた時間のことだ。手を拱いている時間などない。どんな運かは知らないけれど、運にかかっているらしい。
良し悪しは他人が決めることなどと嘯いても、本当の自分が自分の作品の最初の見者であることは
確かであるから、自分が一番知っているとも言える。だから、知らないのだというのも確かである。全てはひっくり返る。どんなに上手く描いても、下手に描いても役にはたたぬ。自己満足だと言えばそれだけのことだ。それも良し。真面目が良いなどとはいえないし、不真面目が良いとも言えない。振り回されないことだ。好きに描けばよいのだ。もしかしたら良い事もあるかもしれない。当人にしてみれば、描かずにはおれない「何か」なのだから。
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