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決して得る事の出来ないものを欲しがる子供ごときもの、
または、プロメテウスのごとくに火に燃えても火を求めるが如くに、
または、風車を敵と思い込み、勇敢にもその騎士道を発揮する「語るも涙」、
「聞くも涙」、なのだ。
彼または彼女は自分の時間を永遠化しようと試みる。不可能への挑戦を続ける。
この挑戦はどういうわけか止む事は無い。
討ち死にすることは解っていても「する」のだ。
無駄ごとに見えてもなさずにはおれないのだ。
勇敢に戦う事だ。だから、その勇ましさにあこがれるのだ。
それが、救いだ。
その絶えることなくある「そうした情熱」こそ救いなのだと。
そして、その戦いが、勇敢であればあるほど賞賛に値する。
けれども、飢え死にしろと言っているわけではない。
いづれにしても、勇敢である事だ。
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